釜人鉢の木は、第二次大戦での焼失により、昭和27年に目黒から阿佐ヶ谷へ。当時は、駅前も一面が畑だったそうだ。北海道産の厳選小豆や契約農家による減農薬栽培米など、味の追求のみならず安心で安全な商品を作るため、原材料へのこだわりも強い。「阿佐ヶ谷は、かつてより文化人が好んで居を構えた落ち着いた住宅地で、和菓子店を営むのにふさわしい土地柄」と、季節感を大切にした商品を提供し続けている。
おすすめ商品
平成23年2月に発売された新商品「あさがやの並木」(1個195円)。店の誕生地である阿佐ヶ谷への感謝の気持ちが、このネーミングにはこめられている。生地に甘く煮た小豆や白大豆の粉を混ぜ込み、バターの他に太白油(透明なごま油)を使用するなど、素材を工夫して生み出された和菓子屋のフィナンシェだ。洋菓子に和のあっさりした味わいが加わり、発売以来人気を呼んでいる。
※フィナンシェ:粉末アーモンド、卵白、バター入りのスポンジ生地の菓子