栄太楼(えいたろう)は、1958(昭和33)年、区役所近くの阿佐谷パールセンターにオープンした和菓子店。現在はビルの1階に店舗を構えるが、オープン当初は和風の建物だったという。現在の店主は3代目。食生活の変化や多様化などのトレンドを取り入れて、新しい試みに挑戦し続けている。その1つが3年ほど前から始めた和菓子作り体験。2名以上のグループで予約すれば、練り切りを使った美しい季節の和菓子の作り方が習える。店主の坂本さんは、「幼い頃に口にした食べ物の味は、大人になってもずっと残ります。」と言う。子供の集まりや保育園の行事などでも和菓子作りを教えており、「子供の頃から味を覚える手伝いをしたい。」と話す。また、阿佐谷七夕まつりでは、毎年店頭でどらやきの実演販売を行い、出来たてのどらやきが食べられると地元住民に喜ばれている。
おすすめ商品
20年ほど前からずっと愛され続けてきた商品、栗しぐれ。餡子と卵を混ぜ、栗を入れてふっくらと蒸す。小豆の香りを残しながら、餡子のどっしりした甘さが軽くソフトに変化して、とても食べやすい。「菓子全体で甘味を感じてもらえるように、風味と甘さのベストマッチングを常に追求しています。」と坂本さんは話す。店舗の隣には、甘味喫茶も併設しており、あんみつやしるこなどをゆっくりと味わえる。