2015(平成27)年8月に京王線八幡山駅から荻窪駅北口教会通り商店街へ移転。「五稜郭(ごりょうかく)」という店名からうかがえるように、店内外の装飾やメニューに函館にまつわる品々が目に留まる。店主の山本さんも函館生まれの函館育ち。食材の多くは北海道内各地から取り寄せている。
ラーメンは塩ラーメンのみ。函館ラーメンの特徴である真昆布や帆立貝柱を主とした透明度の高いスープに、函館の老舗「出口製麺所」のストレート麺、麩ものっている。好みに合わせてトッピングの追加も可能。季節によって、春はアスパラ、秋にはいくら、1~2月にはふのりなど、函館らしさを感じさせる旬の食材もメニューに加わる。
デザートの杏仁豆腐も好評だ。「八幡山の頃から人気があり、今でも“杏仁豆腐はありますか?”と確認してから来るお客さんもいらっしゃいます。」と話す。また、炭酸飲料の「コアップ・ガラナ」も常備。北海道ではコカ・コーラの普及が遅れたためか、今でもよく飲まれているそうだ。塩ラーメンだけでなく、函館の食を知り楽しめる店である。