「なみすけのすぎぱん」は、2020(令和2)年に開催されたオリパラ懇談会発「すぎなみの“おみやげ”公募コンテスト」から生まれた。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に「杉並ならではのお土産をつくろう」と、杉並区区民懇談会「地域活性」事業実行委員会が区民から案を公募。本郷潤さんの「SUGIPAN」が最優秀賞を受賞した。区内のパン店がそれぞれ独自のレシピで杉をイメージした円すい型のパンを製造販売するというアイデアで、杉並らしさやインパクトの面から選ばれた。コンテスト主催者は「実現に向け、パン店や製菓店にお声掛けをしたところ、フィナンシェの商品化を提案いただき、パンに生地や素材が近いということで決定しました」と話す。
フィナンシェを製造するのは、焼き菓子専門店「Petit Gateau PouPon」(プティガトー プポン)のパティシエ・上村諒太(かみむら りょうた)さんだ。「当店の得意分野で挑戦させていただきました」と笑顔で語る。円すい形の焼き型の選定と緑色の出し方には苦戦したそうだ。「厚みのある生地なので、芯まで火を入れるため焼成時間や温度は細かく調整しました」。商品化まで約8カ月をかけて試作を重ね、区役所職員や実行委員計30人ほどで実施した試食会を経て完成した。
コンテスト主催者によると「フィナンシェは一例で、多くのパン店や製菓店にいろいろな種類の“すぎぱん”を作っていただくのがプロジェクトの目標」とのことなので、これからも新しい「すぎぱん」が誕生するかもしれない。
一般販売に先んじて、区内で東京2020大会の事前キャンプを行ったウズベキスタンボクシング選手団に2021(令和3)年7月21日、イタリアカヌー(スプリント)選手団に7月29日に贈られた。
8月5日からはコミュかるショップで販売しており、あっという間に売り切れるほどの人気となっている。「Petit Gateau PouPon」の公式サイトでも、1セット1,500円(6個入り、なみすけステッカー・オリジナルカード付き、送料別)でオンライン販売中だ。今後はイベントや区内店舗などでも販売予定である。
<追記>
ウズベキスタンのバホディル・ジャロロフ選手がボクシング男子スーパーヘビー級で金メダルを獲得、イタリアのマンフレディ・リッツァ選手がカヌー(スプリント)男子カヤックシングル200mで銀メダルを獲得しました。
2022(令和4)年8月、販売開始からおよそ1年で売上累計1万個を突破。季節に合った新しいフレーバー(味)も随時登場している。
○価格:1個250円(税込)
○販売場所:
・コミュかるショップ
・焼き菓子専門店 Petit Gateau PouPon(オンライン販売)
https://gateaupoupon.thebase.in/items/48847528
・JA東京中央 ファーマーズマーケット荻窪
https://www.instagram.com/fmogikubo/?hl=ja
○問い合わせ:区民生活部文化・交流課オリンピック・パラリンピック連携推進担当
電話:03-3312-2111(代表)