2025年の全面開園に先んじて、広場部分が開園した都立高井戸公園。青い空と緑の芝生の広々とした眺めに、春には桜の可憐(かれん)な色が加わり、いつも以上に訪れる人の目を和ませてくれる。
遊具広場周辺の一角には桜の木々が集まり、鮮やかに咲きほこる姿は園内でもひときわ目を引く。思いっきり遊んだ後に、桜の下で休憩するのは気持ちいいだろう。また、芝生広場の中にも一本だけ凛(りん)とそびえる桜があり、大空のもとで絵になる風景だ。
南側の出入り口から続く小道の桜は枝ぶりがよく、付近のベンチに座って見上げると、空一面に広がる薄桃色の花をゆったりと観賞できる。また、「富士見丘口」から広場に行く北側のルートでは、沿道を彩る黄色いヤマブキやレンギョウ、白いユキヤナギが、桜と一緒に目を楽しませてくれる。春の景色を見渡しながら、のんびりと散策するのもお勧めだ。
最寄りの富士見ヶ丘駅と久我山駅から公園に来る途中には、神田川遊歩道があり、ここでもすばらしい桜並木を堪能できる。