金木犀茶店｜すぎなみ学倶楽部

2022:12:19:00:00:00

金木犀茶店

秋限定パフェ「秋と中国茶の旅」。16種類の具材を探しながら最後まで楽しくいただける

中国茶と季節のスイーツが楽しめるカフェ

西荻窪駅から徒歩約８分、金木犀茶店（きんもくせいさてん）では中国茶や季節の食材を使ったスイーツが楽しめる。１階はギャラリー、２階はカフェスペースで、木を基調にしたテーブルや椅子が並ぶ落ち着いた雰囲気だ。
店を営む王さん、李さん夫婦は、もともと中国出身の留学生。「中国茶をもっと日本人にも親しんでもらいたい」と2019（令和元）年10月にオープン。当初は仕事をするかたわらカフェを営んでいたが、コロナ禍を機に専業とした。
行列ができる日もあるほど人気のため、現在では予約制だ。

黒糖やショウガなど10種類の食材が入った、温かいスイーツ「十宝湯圓」

季節の食材をふんだんに使ったスイーツ

パフェやケーキなどスイーツは、どれも素材の味を生かしたやさしい甘さ。季節ごとにメニューが変わるのでリピーターも多い。
秋限定のパフェ「秋と中国茶の旅」(2,300円)は、ギンナンやカボチャ、柿など16種類の具材を使用。ウーロン茶や鉄観音など５種類の茶がアイスやメレンゲなどに使われており、香ばしい風味が感じられる。「秋は夏と冬の境目。遠ざかる夏を感じられるようアイスクリームにはゴーヤーも使っている」とのこと。
「十宝湯圓（じっぽうとうえん）」(900円）は、「十宝」の名のとおり10種類の具が入った温かいスイーツ。湯圓は中国の伝統的な団子で、砂糖などで味付けした甘い湯（汁）とともに味わう。具の中でパンチを利かせているのが角切りのショウガ。体が温まり冬にぴったりの一品だ。

夫妻がこだわった落ち着きのある店内

厳選された中国茶

数種類の中国茶が手頃な値段で楽しめる。中でも「金木犀鉄観音茶」(480円）は人の手によって茶摘みされた厳選茶葉を使用。鉄観音はウーロン茶の一種で、ウーロン茶というと茶色をイメージするが、こちらは透き通った黄緑色。口当たりがやさしく、金木犀の甘い香りが茶の風味を引き立たせている。
李さんは「良い物を使っているので利益は少ない。だけど多くの人に飲んでほしいから値段は抑えている」と話してくれた。

鉄観音茶の風味に金木犀のほのかな甘い香りが広がる「金木犀鉄観音」

中国と日本、「好きなところ」の融合

オーナー夫妻は日本と中国の「好きなところ」を融合させたいと、家具を手作りしたり、知り合いの日本人作家にオリジナル食器をオーダーしたりと、店の雰囲気づくりにもこだわりを見せる。また、王さんと李さんは同じ中国でも出身地が異なる。慣れ親しんだ文化が違うからこそ、料理の食材コーディネートやインテリアを考える時に十分に話し合って取り入れているそうだ。店内に見え隠れする日本と中国の文化を探しながら過ごしてほしい。

オーナーの李さん

１階のギャラリーでは、陶器やアクセサリーなどの展示会が行われる

DATA

住所：杉並区西荻南2-5-６
最寄駅：西荻窪（JR中央線/総武線）
営業時間：12:00-16:00
休業：月・火・日曜・祝日
補足：土曜：11:00-16:00
公式ホームページ（外部リンク）：https://www.sweetolive.shop/
取材：菅沼勇也
撮影：TFF
取材日：2022年10月18日
掲載日：2022年12月19日

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