バインミーバイミーは、高円寺駅より中央線高架の南側を阿佐谷方向に歩いて約3分の場所にあるベトナムサンドイッチ・バインミーの専門店だ。高校生の時から高円寺北に住んでいる藤田氏が、2021(令和3)年12月に開業した。
バインミーは、フランスパンに大根とニンジンの酢漬け、ベトナムハム、レバー、パクチーなどの具材が挟まったベトナム料理の定番。通りに面した窓口で10種類ほどある商品の中からチョイスし、その場で作ってもらう。店内にはカウンター席があり、イートインもできる。メニューは、本場の味を生かしながら、肉が苦手な人のためにエビをメインにしたり、アボカドやクリームチーズをアクセントに使ったりといったアレンジが加えられている。顧客を飽きさせない多彩なラインアップが魅力だ。野菜たっぷりの具材は、パンからはみ出すほどボリューミーで、かみ応えのあるパンとの絶妙な組み合わせが堪能できる。
オーナーの藤田氏は、5~6歳の頃から親の仕事の関係で東南アジアを訪れ、現地の味に親しんでいた。2019(令和元)年にベトナムで料理のリサーチをしていた時に、1本でいろいろな味が手軽に楽しめるバインミーのおいしさに魅せられたという。帰国後に、ちょうどよい物件が空いていたこともあり、バインミー専門店を立ち上げた。「日本人の味覚に合うように、癖のある具材は避けています。たとえばレバーは、マイルドな鶏のものを使い、好き嫌いの分かれるパクチーは、水菜に変更可能です。大根とニンジンの酢漬けは、マイルドな味わいにするために、砂糖と塩でえぐみを抜いてから甘酢につけています」。レバーが苦手な場合は、量を調節してもらうことも可能だ。
藤田氏は、顧客の希望も取り入れながらバインミーを作るのが楽しいと語る。今後、どのような高円寺発バインミーが考案されるか楽しみだ。