大石さんは、東京都新宿区にある人気ドーナツ店「ドーナツもり」で2年ほど修業した後に独立し、ここに店舗を構えた。「夫婦でカフェをやりたかった。周辺の雰囲気も好きですし、お店としてはにぎやかな場所もいいが、自分たちにはこちらのほうが合っていると思って」
店名には、「ドーナツをあなたと一緒に過ごす楽しい時間のお供にしてほしい」「店を通じてさまざまなつながりが生まれてほしい」という願いを込めた。
「体にいい素材を選び、できるだけ添加物を使わないこと」、そして「ドーナツの価値を日本の食文化の中で上げたい」という修業先での考え方を踏襲しつつ、学んだ知識や技術を基に、生地材料の配合などを変えて自分の味にしている。
「ドーナツとしてはやや高めの値段ですが、それだけの理由やこだわりのある物を提供しています。スイーツとして確立させて、新しい価値を作り出したいと思っています」と話す。
「生地作りには3日間かけ、ジャムやクリームなども自家製です。どのドーナツでもよいので、一度味わってみてください」と大石さん。
定番は「カスタードクリーム」(430円)、「バニラ」(390円)、「チョコレート」(390円)。その他、有機シナモンに鹿児島県の奄美諸島でとれる素焚糖(すだきとう)を使用した「シナモンシュガー」(390円)などがある。「チーズくるみボール」は、生地にエダムチーズとローストしたクルミを練り込んだ、甘くないドーナツ。大人向けの酒のつまみにもなりそうだ。常に試作を重ねており、季節限定ドーナツも登場する。
また、こだわりの店から仕入れた豆を使っているコーヒーのほか、フレッシュジュースやソーダ、チョコドリンクなどのドリンク類にも力を入れていきたいという。
商品の販売情報や営業日は公式インスタグラムに投稿されるので、チェックしてみてほしい。