高円寺駅北口から徒歩約1分の老舗の総菜屋。手作りの総菜・弁当が評判の繁盛店
高円寺の倉持惣菜店(くらもちそうざいてん)は、駅前のにぎわう路地の中にある昔ながらの老舗だ。メディアで幾度となく紹介されている有名店で、訪れる人も多い。
1945(昭和20)年創業の倉持精肉店が、総菜や弁当の製造・販売も手がけたのが倉持惣菜店の始まりである。店のおかみさん・倉持久江さんによれば、高円寺に縁がある俳優やモデルなどから愛され、変わらぬ手作りの味とおかみさんの笑顔を慕って、今でも買いに来てくれるそうだ。出演するテレビやラジオで紹介もしてくれたという。
総菜は揚げ物、煮物、サラダをそろえている。旬の食材でメニューを変えつつ、常時40種類以上が店頭に並ぶ。
揚げ物は、「昔ながらのコロッケ」「メンチカツ」「チキンカツ」が定番の看板商品。粗めの生パン粉を用い、ラードとサラダ油を調合した油で揚げることで、サクサクとした食感と軽やかな風味を生み出している。メンチカツはキャベツと玉ネギの配合を工夫しており、さっぱりした味で食べやすい。
おかみさんおすすめの「なすのゴマミソ」は、ごまの風味とみその味わいが絶妙で、他店では見かけない珍しい総菜。弁当の副菜として人気の一品だ。サラダでは、リンゴを加えて酸味と甘みを効かせた「ポテトサラダ」がはずせない。
弁当は16種類(取材時)あり、副菜は煮物とサラダの中から1品ずつ選ぶことができる。売れ筋は「鶏の唐揚げ弁当」。唐揚げが香ばしくジューシーでボリュームがあるのが人気の秘訣(ひけつ)だ。暑い季節には、スタミナ満点の「豚ショーガ焼き弁当」の注文も増えるという。
「チキンカツ」と「若鶏もも唐揚」には、肉質の良い鳥取産の大山鶏を使っているほか、米は、契約農家から減農薬栽培のおいしいものを仕入れている。
また、泥付きの里芋を丁寧に皮むきした「さといもの煮物」などのように、下ごしらえから手作りにこだわって、昔からの変わらぬ味とレシピを守り続けている。
弁当の副菜を選べるようにしたのは、「好きなものを選んでもらうことで、残さず食べていただくことができます。SDGsの取り組みにもなりますよね」とおかみさん。総菜のばら売り、量り売り又は少量パックによる食料品販売にも対応しているため、杉並区の「食べのこし0(ゼロ)応援店」(※)に登録している。
なお、支払いは現金のみなので、購入する際には小銭や紙幣の用意をお忘れなく!
▼関連情報
杉並区>「食べのこし0(ゼロ)応援店」(外部リンク)
※「食べのこし0(ゼロ)応援店」:食べ残しなどで食べられるのに捨てられる食品(食品ロス)を減らすため、区と食品ロスの削減に取り組む飲食店、小売店