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ヤゴ救出サポーター

やってみたい!参加方法

来年はあなたもヤゴ救出サポーターをやってみよう
環境問題に興味がある!子どもたちの教育のサポートをしたい!都会でトンボ取りがしたい!童心に返りたい!ヤゴってどんなのか見てみたい!どんな理由であれ、やってみたいと思ったあなたはぜひチャレンジを。

ヤゴ救出大作戦サポートの為の講座
2022年5月17日(水)杉並区立環境活動推進センター(高井戸東3⁻7⁻4)にてヤゴ救出の基礎知識を学ぶ講座が行われた。
対象は区内小・中学校の先生、ヤゴ救出サポーターの方、ヤゴに興味を持った高校生以上の方々で、内容はトンボやヤゴの生態についての基礎知識、ヤゴ救出大作戦の意義、実践方法などの知識とノウハウを伝えた。(講師)東京都環境学習リーダー・境原達也(2000年から杉並でヤゴ救いの呼びかけ人)

お父さんも昔取ったきねづかを発揮するチャンス!

お父さんも昔取ったきねづかを発揮するチャンス!

ヤゴ救出大作戦で何がわかるのか?

ヤゴを救出しながらヤゴの種類と数を集計し、区内のトンボの増減の動向や生態調査をする
杉並区の学校では各学校の教育コーディネーターやPTAの協力の下、授業や課外活動の時間にヤゴ救出大作戦を実践している。作業の前には事前授業を行い、区内の環境系のNPO団体がサポートする。団体についての問い合わせは環境活動推進センターへ。

▼関連情報
環境活動推進センター(外部リンク)

見つけたヤゴは種類別に数える

見つけたヤゴは種類別に数える

ヤゴは本当に救われるのか?

2019年には杉並区内で4万頭を超えるヤゴが救出されている
すくい上げたヤゴは各自が持ち帰って世話をすることで成虫に羽化する。そのトンボが夏の終わりに卵を産み、子孫を増やすのでそのまま排水として流されてしまうヤゴの命を救ったことになる。しかし、狭い水槽や池に大量のヤゴを放すとヤゴ同士で共食いをしてしまう。とはいえ食べられてしまったヤゴは、食べたヤゴの栄養となるのだから自然界の掟に従っているわけだ。

小さいヤゴのわき腹に喰らいついてるヤンマのヤゴ

小さいヤゴのわき腹に喰らいついてるヤンマのヤゴ

ヤゴ救出大作戦の区内取組状況

2019年、杉並区では区内の小学校18校と中学校1校でヤゴ救出大作戦が実施された
現在区内では杉並第十小学校(室内プールなのでトンボはいない)を除くすべての小中学校に呼びかけて、ヤゴ救出が行われているが、実際に報告が上がっている学校は2004年度には34校だったが、近年は20校前後にとどまっている。屋上プールや樹木の数などプールを取り巻く環境によって見つかる生きものの数や種類は違うが、ヤゴ救出大作戦の効果が出たためか、区内のトンボの数は年々増えている。(資料提供:環境活動推進センター)

杉並区でのヤゴ救出大作戦の歩み

ヤゴ救出大作戦の歴史は早い地域では1990年代後半から始められていたようだ。東京都では環境学習リーダー養成講座のフォローアップ講座で2000年ごろから始められ、各地域のリーダーたちを中心にいくつかの地域で広がりを見せ定着している。
杉並区では同じく2000年ごろから緑のボランティアすぎなみ・ビオトープネットワークや東京都環境学習リーダーなどにより一部の学校などで少しずつ実施されており、2002年には数校で組織だって実施された。2002年秋にすぎなみ環境カエルクラブ(2009年3月解散)の設立に伴い、ヤゴ救出部会が発足し、ヤゴ救出のためのタモ網や観察用のビーカー、ヤゴ識別表、紙芝居などの貸し出しなどを準備。2003年4月の校長会にて呼びかけを行って以来、毎年20校程度の小中学校のプールのヤゴ救出大作戦が展開されてきた。
その活動の切り口は学校によって様々で、低学年の生活の時間、中学年総合的な学習の時間、またビオトープクラブや理科クラブなどの活動の一環として、また土曜日学校で地域の親子の参加での活動など、様々に展開され今日に至っている。

DATA

  • 取材:藤山三波
  • 掲載日:2009年05月02日
  • 情報更新日:2022年05月17日