西高井戸松庵稲荷神社(にしたかいどしょうあんいなりじんじゃ)は西荻窪駅南口から徒歩15分ほどの五日市街道沿いにあり、鳥居の前に路線バスの松庵稲荷停留所がある。この神社の社号に残る「西高井戸」の地名は、度重なる町名変更により現在はない。創建は江戸時代初期の万治元年で松庵村の鎮守社。元々は円光寺という寺の境内にあったが、円光寺が明治維新の際に廃寺になり、今はこの神社だけが残っている。
一の鳥居をくぐって左手にあるほこらに、狐のミイラが安置されている。この狐は円光寺のそばに住んでいたとされ、寺が廃寺になった後で神社の拝殿の床下から発見された。ミイラは前足を口にくわえた状態のまま真綿の上に置かれているそうだが、残念ながら姿を見ることはできない。ほこらの前には、奉納された大小さまざまな狐の置物が、こぼれ落ちそうなほど並んでいる。境内の北側裏手に円光寺の歴代住職の墓地、ほこらの裏に二基の庚申塚(こうしんづか ※1)がある。
当神社は兼務社(※2)だが、御朱印は下高井戸八幡神社でいただける。
※1 庚申塚:中国由来の庚申信仰に基づいて建てられた石塔
※2 兼務社:神職が常勤していない神社
9月14日(土)、15日(日)
14日 宵宮祭
15日 例大祭
11時 大祭式典
露店なし、催しはほぼ行われないとのこと
12月31日11時より大祓式が行われる。
元旦の参拝者には福豆が配布される。
元旦~3日9時~17時にはおみくじお守りお札の頒布あり。