桜シーズンだけの限定品、春らしい色合いの「さくら」
成宗シフォンは、長年菓子店を営んでみたかった店主の飯島さんの思いが詰まったシフォンケーキの店だ。南阿佐ケ谷駅から南西に徒歩約14分、自然豊かな東京都立善福寺川緑地のそばにある。
ケーキは千葉県市川市の工房で手作りしている。素材はオーガニックにこだわっており、小麦アレルギーの人のことも考えて米粉を使用。ふるさと納税の返礼品にもなっている長野県の木島平産特別栽培米コシヒカリを、契約した農家から直接仕入れている。「米粉だから、もっちもちしてて、軽く食べられちゃうけど満足感があるのよ」と飯島さんは話す。砂糖とオイルもオーガニックで、製菓材料店の素材は一切使っていない。甘くないシフォンサレ(食事シフォン)は、具材のベーコンを手作りしている他、動物性たんぱく質をできるだけ控えている。
店舗の目の前が公園なので、散歩の途中に立ち寄る客が多く、犬連れの人やランナーもいる。店の前には、ひと休みできるよう椅子とテーブルが置かれ、四季を通じて花が飾られている。
「来てくれた人といろんなことを話すわ。お財布を持っていない人には、お金は次に来た時でもいいわよって言うの(笑)」。初めて来店した人には試食を勧め、納得した上で買ってもらう。「駅前で店舗を借りてやるのもよいけど、自宅で営業しているということは、逃げも隠れもしないっていうことなのよ。荻窪にもケーキ屋さんがたくさんあるけど、毎週来てくださるお客様もいるの」と飯島さんは胸を張る。近所の方々が立ち話に寄ることもあり、看板も近所の方の手作りとのこと。店主の人望の厚さが伺える。
「とにかく人気のお品なのよ!」と飯島さんが笑顔で話すのは桜餅の味の「さくら」シフォン。桜シーズンだけの限定品で、桜の名所と評判の善福寺川緑地で花見をした時の土産にぴったりだ。材料は、桜の花のパウダー、桜葉パウダー、桜リキュールで、防腐剤、防カビ剤、ベーキングパウダーは入れていない。
通年で販売している商品の売れ筋は、「プレーン」「いちじく」「レモンピール」。特に「レモンピール」が女性に人気だという。有機栽培の国産レモンを手作業で刻んで加えており、パッケージを開けるとレモンの爽やかな香りが漂う。米粉を使用しているのでしっとりもちもちしているが、シフォン独特の溶けていくような口当たりが楽しい。