メダカをペットとして飼うことは江戸時代から行われている。これらはヒメダカ(緋目高=赤色のメダカの意)と呼ばれ、もともといたクロメダカの突然変異を増やしたもの。江戸時代はメダカだけでなく金魚も飼育され、アサガオ、ツバキ、ハナショウブなどさまざまな園芸品種も愛好されていた。
飼いやすさと繁殖力の高さから品種改良が盛んに
現在、ペット業界では珍しい新種のメダカを品種改良によってどんどん生み出している。台湾で売り出した光るメダカも愛好家の間でブームになった。しかし現在は遺伝子の交雑に著しい影響が起こらないよう、輸入が禁止されている。
小学5年生の理科の学習課題でもあり、現在メダカは日本全国多くの小学校で飼育されている。もちろん「杉並メダカ」のような貴重のものではなく、クロメダカ、ヒメダカが主流。簡単に入手できる手軽さ、今もなじみのある身近な生き物であることがうかがえる。
子供の学習・興味に付き合って飼いはじめたら親のほうがすっかり夢中になるケースも多い。水槽から始まり、産卵する水草の栽培など手間もかかるが、繁殖力の旺盛なメダカ飼育の醍醐味は 産卵・ふ化を目の前で確認できること。
小さな生命がどんどん生まれてくる様子が何とも楽しいのは、逆に子供を育てる親だからこそ味わえる感慨なのかもしれない。