音楽とラーメンが大好きな伊東さんは、元々ラーメン店に勤務しながらミュージシャンを目指していたが、第一子の誕生を機にラーメン業一本に絞った。「開業準備中に息子がアトピー性皮膚炎と分かったため、健康に配慮し、化学調味料を使わないラーメン作りを目指しました。全国から醬油やだしの材料を取り寄せ、日々楽しみながら研究しました」。最終的には、甘露醬油を含む5種の醬油をブレンドしたかえし(※)と、ブランド鶏3種、本節、しいたけ、野菜をふんだんに使ったスープに決定。開業後にさらに改良を重ね、現在の醬油味に定まった。「ラーメンは熱々で提供してもどうしても冷めてしまいますが、そんな時に無化調の威力が発揮されます。冷め始めてもだしの複雑な味わいを強く感じていただけます」