杉並区保護樹木のヒマラヤ杉など、豊かな木々がキャンパスを彩る東京立正短期大学。現代コミュニケーション学科があり、心理・ビジネス・観光に関する科目を自由に選択できる現代コミュニケーション専攻と、幼稚園教諭二種免許や保育士資格などを取得できる幼児教育専攻からなる。幼児教育専攻から専攻科(1年制)に進学し、さらに実践力の高い保育士を目指すことも可能だ。
1966(昭和41)年「東京立正女子短期大学」として設立され、2005(平成17)年に男女共学となり「東京立正短期大学」に改称した。通称は校名を略して「りったん」。1986(昭和61)年に完成した校歌は区内在住の詩人・谷川俊太郎氏の作詞だ。
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「”りったん”の一番の強みは多くの資格が取得できることです」と三富広報部長は語る。25種類の資格に対応した授業・課外講座・補習があり、MOS(※1)や日商簿記、漢字検定などは内学で受験できる。資格取得を目指して入学する学生も多く、仲間と高いモチベーションを保って学習できる利点もあるそうだ。
2022(令和4)年度からはダンス分野の特待生制度が導入され、2023(令和5)年度より部活動にもパフォーマンス部を設立。また、両専攻には「パフォーマンス」の授業があり、劇団四季「ライオンキング」の主人公シンバを演じた宇都宮直高氏をはじめ、第一線で活躍する俳優らが特別講師を務めている。
「りったん」のボランティアの授業(※2)では、妙法寺門前通りの商店街にある団体「千日紅繫和会(せんにちこうけいわかい)」と協定を結び、堀之内妙法寺で行われる祭りに希望者が参加している。授業を担当する福田専任講師は「ボランティア活動は、臨機応変に動かなければいけない場面が多く、学生たちは自分で考え行動することで大きく成長していくんです」と、実体験を通して学ぶ授業の効果を語った。「千日紅繫和会の皆さんがとっても温かく私たちを迎えてくださるので、学生たちも緊張が解けて、徐々に積極性が生まれます。イベントが終わった後、達成感に満ちた顔をしています」
地域貢献活動による多世代の人々との交流が、コミュニケーションを学ぶ学生たちにとって、有意義な体験になっている。
東京立正短期大学の教育理念
「生命の尊重、慈悲・平和」
主な地域活動(杉並キャンパス)
・妙法寺で開催される「千日紅花祭り」「千日紅市」のスタッフとして有志が参加(2022(令和4)年度)
・「第44回 わんぱく相撲杉並区大会」にボランティアスタッフとして有志が参加
・専攻科の「地域と子育て」の授業で和田商店街と連携し、マスクチェーンなどを製作・販売。売上金を和田商店街に寄付(2022年度)
イベント情報
・文化祭:例年9月ごろに開催
・夏のスペシャルプログラム『模擬授業』つきオープンキャンパス:例年7・8月ごろに開催
・オープンキャンパス(高校1・2年生対象):例年11月ごろに開催
※詳細は公式ホームページ参照
著名な卒業生
竹田由紀(フリーアナウンサー)
学生数
全学部合計:196名
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※1 MOS:マイクロソフトオフィススペシャリストの略。エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる資格
※2 現代コミュニケーション専攻では「ボランティア」、幼児教育専攻では「地域社会活動」、専攻科では「地域と子育て」として、奉仕活動の体験を通してコミュニケーションや地域社会などについて学ぶ