2014(平成26)年から始まった堀ノ内地区の秋の風物詩「千日紅市(せんにちこういち)」。千日紅繋和会(せんにちこうけいわかい)が中心となり、寺院、商店会、地域企業、消防団、警察、学校、住民などが一体となって開催している。「ここまでたくさんの協賛・協力を得て地域を盛り上げるイベントは、区内でも珍しいといわれています」と千日紅繋和会代表の山田重子さんは話す。
堀之内妙法寺には、千日紅繋和会と地元住民が、種から大切に育てた「堀ノ内のおもてなしの花」千日紅が奉納され、境内にピンク色のかわいい花を咲かせた鉢植えが並べられる。「千日紅奉納行列」には、地域住民の健康と安全を見守る千日紅の妖精「千姫、日姫、紅姫」と「お稚児さん」が参加し、彩りを添えてくれる。そのほか、ワークショップやゲームなど参加型の楽しめるプログラムもある。
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Q:千日紅市開催のきっかけは?
A:妙法寺門前通り商店会では、閉店する店が増え、シャッターが目立つようになりました。商店会の活気を取り戻すため、シャッター前に千日紅の鉢植えを置く活動を始め、商店会、住民が力を合わせて開催したのが千日紅市です。阿佐ヶ谷美術専門学校もロゴ、ポスター、グッズなどを担当してくれました。堀ノ内の歴史と文化を受け継いでいくために、子供たちの夢と希望を大切にしながら街の活性化を目指しています。
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Q:開催時期は?
A:例年10月下旬から11月初旬頃開催されます。2023(令和5)年は昼の部だけの開催となりましたが、2024(令和6)年から通常通り昼と夜の2部制で開催したいと思います。
Q:来場者数について
A:昼夜で行われた2019(令和元)年は約7,000人、昼のみ開催した2023年は約4,000人が訪れました。
Q:今後について
A:2022(令和4)年までは、「千日紅奉納行列」は簡素化し各自の洋服で行っていましたが、2023年から華やかな着物着用に戻りました。また、人力車での商店街回遊、お琴演奏、東京メトロコーナー、消防団コーナー、千日紅マーケット、商店会の屋台村など、地域一体となって盛り上げていきたいと思います。
開催日:2024(令和6)年11月3日(日)
会場:堀之内妙法寺