幼児から中学生までの男女約120名が所属する杉並少年ラグビースクール(以下、SSRS)。ラグビーの上達を目指し、毎週日曜日に井草森公園運動場や済美山運動場などで熱心に練習に励んでいる。
結成は1987(昭和62)年。最初は杉並第十小学校のグラウンドを使い、数名の男女小学生とコーチでスタートしたが、現在は中野区や世田谷区などからも生徒が通う人気スクールになった。その魅力は、「One for all, All for one」の精神でチームみんなが全力を尽くすところにある。「全員が試合に参加して、勝利を喜び、負けたときには一緒に悔しがる、アットホームなスクールです」と谷口史雄監督。ラグビーはボールを奪取するフォワード、ボールを運ぶバックスなど、さまざまなポジションがあり、どんな子供にもその子の能力を活かせる役割があるという。スクールを支える総勢50名以上のコーチやスタッフは生徒の父母を中心としたボランティアで、子供だけでなく保護者も一緒にラグビーに取り組んでいる。
スクール生は毎年5、11月に行われる東京都ミニラグビー交流大会などの公式試合や、他のチームとの交流戦に参加。また、1998(平成10)年からは杉並区の友好都市であるオーストラリア・ウィロビー市のチームと継続的に交流しており、定期的な海外遠征・招へいを行っている。交流時にはホームステイしながら交流試合や地域見学を楽しんでいるという。
SSRSの卒業生には、U20(20歳以下)日本代表の小池隆成選手や、7人制女子日本代表の平野優芽選手、15人制女子日本代表の塩崎優衣選手、小西想羅選手がいる。100名前後のスクールで、トップレベル選手をこれだけ輩出しているのもSSRSの特長といえよう。スクールでは基本を重視した練習を徹底。子供たちは、高校、大学、トップリーグに進んでも自らステップアップしていけるスキルを身に付けている。
SSRSは、杉並区などの後援を受けて、年に数回「杉並こどもラグビー教室」を開催している(※)。ラグビーを気軽に体験できると好評で、杉並区や近隣地域から毎回約50~80名の参加がある。幼児や低学年は、走ってボールを取りに行く競争をしたり、コーチや保護者が持つ柔らかいバックに体当たりしたり、小さな子供が楽しめるメニューとなっている。中学年以上になると、パスやタックルがメニューに加わり、本格的な練習にチャレンジできる。谷口監督は、「ラグビーにはボールをパスしてキャッチする、キックする、走る、タックルなど、いろいろな要素があります。そういうことすべてを楽しんでもらいたい。一人でも多くの子供たちに来てもらい、ラグビーの面白さを伝えたい」と語る。ラグビーは、高校や大学から始める選手もおり、どの年齢から始めても遅くはない。まずは親子で体験してみてはいかがだろうか。
※開催日については、杉並少年ラグビースクールのHPにて随時案内予定