緑に恵まれたちょっと大人の街
JR阿佐ケ谷駅を中心に南北に延びる中杉通り。南の青梅街道まで約600メートル、北の早稲田通りへ約1キロメートルも続く、都内でも有数の美しいけやき並木だ。緑豊かな生活環境は申し分なく、JR中央線・総武線阿佐ケ谷駅と東京メトロ丸ノ内線南阿佐ケ谷駅の二駅の利用が可能で便利。JR阿佐ケ谷駅付近には商業施設や昭和の風情が漂う飲食店街があり、昼夜を問わずにぎわいを見せるが、一歩奥に入れば静かな住宅街がある。かつて桃園川支流だった暗渠(あんきょ)の小径や遊歩道を歩くのも散歩コースにもってこいだ。
1923(大正12)年の関東大震災以降、さまざまな人々が杉並区に転入してきた。中でも阿佐ケ谷周辺には文化人も多く移り住み、井伏鱒二や太宰治などの作家や、俳人、音楽家などが参加して「阿佐谷会」という文士コミュニティが構築された。現在も、テレビで連日見かけるタレントや俳優など、クリエイターやアーティストと道ですれ違うことも多い街だ。また、杉並の地場産業であるアニメ制作会社も数多く見られる。
駅の南側には約700メートルも続き、ほぼ傘いらずで買い物ができる阿佐谷パールセンター商店街があり、また駅の北側には大手スーパーもあり、買い物に便利なことこの上ない。さらに、個性的なセレクトで人気の映画館や劇場など文化的施設も充実している。
杉並の夏の風物詩である「阿佐谷七夕まつり」をはじめ、季節ごとのイベントが豊富。地域の施設や商店も積極的に協力し、どのイベントもにぎやかに繰り広げられている。
阿佐谷には16の個性的な商店街があり、日常生活にとても便利。
JR阿佐ケ谷駅南口から南阿ケ佐谷駅まで続く傘いらずのアーケード商店街は、区内でも随一のスケール。通称「パールセンター」として親しまれ、人気店も多くウインドーショッピングだけでも楽しめる。毎年夏にはアーケードの下に「阿佐谷七夕まつり」の多くのはりぼてが飾られる。
JR阿佐ケ谷駅南口、中杉通りの西側に広がる飲食店街。大正末期に開業した釣り堀もある。
昭和の風情が残る、北口の線路沿いに広がる飲食店街。
「阿佐谷」「阿佐ケ谷」「阿佐ヶ谷」と3種類の表記があるが、地番には「阿佐谷」、駅は「阿佐ケ谷駅」「南阿佐ケ谷駅」、そして固有名詞などに「阿佐ヶ谷」が使われている。