東京23区の西側に位置する杉並区内には、妙正寺川、善福寺川、神田川の3つの河川が流れている。その流域には妙正寺池、善福寺池、和田堀池などがあり、水鳥のカイツブリ、カルガモ、バンなどが一年中生息し繁殖もしている。住宅地の周りでもキジバト、スズメ、ムクドリなどが繁殖。このように一年中いる鳥を留鳥(りゅうちょう)と言う。
春に南の地域から渡って来て繁殖する鳥は夏鳥と言う。ツバメは、杉並区内で唯一繁殖する夏鳥である。それに対し、秋に北の地域から渡ってくる鳥を冬鳥と言い、カルガモ以外のマガモやオナガガモなどのカモ類やツグミなどが含まれる。
杉並区内では、都立善福寺公園周辺が種類も数も一番多い。春から夏にかけては15種類ほど、秋から冬にかけては30種類ほどの野鳥が生息している。その他では、善福寺川沿いの都立善福寺川緑地や都立和田堀公園、区立柏の宮公園周辺などにも、多数の野鳥が生息している。
このページでは、杉並区内で観察できる野鳥を季節ごとに紹介する。まずは自宅付近の野鳥を見つめてみてはいかがだろうか。けなげに生きる野鳥を通して、生物の不思議さを知ることができるだろう。
・アオジ:「チッ、チッ」と鳴く
・アカハラ:腹が赤い
・アトリ:カラフルな色彩の小鳥
・ウグイス:茶褐色の小鳥
・ウソ:変わった名前の鳥
・オオタカ:カラス大の鷹
・オオバン:額が白い水鳥
・オカヨシガモ:シックなカモ
・オシドリ:色彩の派手なカモ
・カモメ:杉並ではめったに見られない、中型のカモメ
・カワラヒワ:尾羽がM型
・コハクチョウ:ハクチョウが6羽も杉並に!
・シメ:くちばしが太くて短い
・ジョウビタキ:紋付鳥
・シロハラ:腹が白っぽいツグミの仲間
・スズメ:子スズメが生き延びるのは大変
・セグロカモメ:背中が青灰色の大型のカモメ
・ハシビロガモ:くちばしが平らなカモ
・ヒドリガモ:緋色のカモ
・ホシハジロ:雄の目が赤いカモ
・マガモ:顔が緑色
・ユリカモメ:カモメが杉並に!
・メジロ:甘いものが好き
・モズ:小さな猛禽
・ルリビタキ:名前通り、瑠璃色の鳥